ホーム福祉・医療・保険関係 「薬を飲ませるべき?」と悩んだあなたへ。 2025年6月3日 ADHD(注意欠陥多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)のお薬を飲むケースが増えてきました。 副作用や依存症、断薬のたいへんさもありますので、かかりつけ医の説明をしっかり受けてください。 薬を飲ませるべきか迷って、何度も悩みました。 飲んで変わったこと、 気づいたこと、 後悔しなかった理由。 「正解がない」からこそ、わが家なりの選択を残しておきます。 発達障害を「治す薬」は、今のところないと言われています。 一部の治療や薬には症状の緩和や一時的な改善が見込めるものもあります。 けれど、「治す」薬は、現在のところ存在していないそうです。 風邪薬といっしょですね。 お薬で特性が「なくなる」わけではなく、 【うすくなる】感覚です。 発達障害を「治す」方法や薬は、ありません 発達障害で処方される主なお薬 ADHD(注意欠如・多動症)に処方される薬 コンサータ(メチルフェニデート) 中枢神経刺激薬。脳内のドーパミンやノルアドレナリンの働きを改善し、集中力や衝動性をサポートします。 ※医師によっては処方できない場合もあります。 ストラテラ(アトモキセチン) 非中枢神経刺激薬。ノルアドレナリンの働きを高め、集中力や行動のコントロールに効果があります。 インチュニブ(グアンファシン) 非中枢神経刺激薬。集中力の持続や衝動性の抑制が期待されます。 ビバンセ(リスデキサンフェタミン) 体内で代謝されてから効果を発揮する薬で、ドーパミンとノルアドレナリンの再取り込みを抑制し、分泌を促します。 サインバルタ(SNRI) 本来はうつ病の薬ですが、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用があり、ADHDにも効果があるとされています。 自閉スペクトラム症(ASD)に処方される薬 リスパダール ドーパミンとセロトニンの働きをブロックし、イライラや興奮状態の緩和に使われます。 エビリファイ ドーパミンの量を調整する作用があり、 不安や興奮を落ち着かせます。 抑肝散(漢方) イライラや興奮を和らげる目的で使われる漢方薬です。 睡眠障害に処方される薬 ロゼレム メラトニン受容体に作用し、入眠困難を改善します。 メラトベル 2020年に承認されたメラトニン製剤。ADHD・ASDのある6〜15歳のこどもに限定して使用されます。 凸凹ちゃんは睡眠障害を併発している場合が多く、良質な睡眠が得られないこともあります。そんなときによく処方されるお薬です。 睡眠障害とロゼレム 薬物療法のメリットとリスク 薬には必ず副作用があります。 成長期に脳内の伝達物質へ影響を与える薬を長期に使うことに対しては、専門家の間でも慎重な意見があります。 処方時には、メリットばかりが強調されることもあります。 副作用や使い方のリスクも、あらかじめ知っておきたいところ。 困ったときは、かかりつけ医や薬剤師さんに相談してください。 たとえば… 食欲減退による栄養不足 眠気などによる生活への支障 減薬や断薬が難しい 自分で感情を調整する力を育む機会を奪う可能性 本来の能力を発揮するチャンスを狭める可能性 などが挙げられます。 薬によって学校での集中力が上がり、学習効率が高まったという話もあります。 学校へ行くために薬を飲むのではなく、本人が必要な時に、一時的・補助的に使うという選択もあるのではないでしょうかとわたしは考えています。 親としてどう向き合うか お薬の使用に際しては、医師の慎重な判断と保護者の協力が大切です。 こどもが生きづらそうにしている 親の心が限界にきている 家庭がギリギリでまわっている そんな時に、薬という「手段」が選択肢に加わることもあるとわたしは考えています。 薬を否定しているわけでは、ありません💦 わたしの体験 〜小学校入学と投薬〜 わが家では、小学校入学後すぐに、かかりつけ医から薬の提案がありました。 当初はインチュニブとエビリファイを服用し、環境の調整を重ねながら、現在はインチュニブのみに落ち着いています。 投薬を決めた理由は2つ。 医師が「わたしなら飲みます」と言ってくれたこと チックが出てきたこと 医師と何度も相談し、いったん薬を中断してその効果を実感することもありました。 薬をやめると薬が効いていたことに気づく ⚠️投薬の開始や中断は、必ずドクターと相談してくださいね こどもへの伝え方と副作用の観察 毎日飲む薬だからこそ、こども自身が納得できる説明が必要です。 わが家ではこんなふうに伝えました。 エビリファイ:「夜、怖い気持ちを和らげるお薬だよ」 インチュニブ:「集中したい気持ちを助けてくれるお薬だよ」 副作用は、血圧の低下などこども自身が気づきにくいものもあります。 「飲んだ後、どんな感じ?」と、親子で話す時間を持つことが大切です。 飲み忘れ・飲みにくさへの対策 特性によって、薬を定期的に飲むことが難しい場合もあります。 わが家では、こんな工夫をしました。 飲み忘れる → 一包化して日付・時間を印字 1日2回が難しい → 1日1回の薬に変更 カプセルが苦手 → 粉薬やメーカー変更で対応 薬だけに頼らないサポートも大切 薬をきっかけに落ち着いたら、少しずつ「環境調整」や「支援」も取り入れていきましょ。 環境調整: こどもに合った学習・生活環境を整える ペアレントトレーニング: 特性を理解した関わり方を学ぶ カウンセリング: 専門家に相談する 自然療法: 漢方・アロマ・小児はりなど サポート連携: 学校や地域の支援機関とつながる わたし自身は、「一生薬を飲み続けるのはちがう」と考えています。 薬を否定するわけではなく、上手に付き合いたい。 誰かほかの人に「合った薬」が、わが子にも合うとは限らない。 効果も、副作用も、飲んでみないとわからない。 お薬は…本当に繊細な問題です。 だからこそ―― 悩んで、調べて、また迷う。 その繰り返しでもいいと思うんです。 大事なのは、「目の前のこどもをよく見ること」。 だとわたしは思います。 りょう育ママ 薬で特性が消えるわけではなく、「うすくなる」感覚に近い。 特性とは、一生つきあっていくもの―― そう、わたしは考えています。 悩み、調べ、迷って… その先にある「今のわが子」をしっかり見つめてください。 お願い リンク先へ飛ぶことで投票されます。 一人でも多くのママさんに当blogを知っていただけるよう、応援クリックをお願いします。 にほんブログ村 コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 上に表示された文字を入力してください。 Δ
発達障害を「治す薬」は、今のところないと言われています。
一部の治療や薬には症状の緩和や一時的な改善が見込めるものもあります。
けれど、「治す」薬は、現在のところ存在していないそうです。
風邪薬といっしょですね。
お薬で特性が「なくなる」わけではなく、
【うすくなる】感覚です。
発達障害で処方される主なお薬
ADHD(注意欠如・多動症)に処方される薬
中枢神経刺激薬。脳内のドーパミンやノルアドレナリンの働きを改善し、集中力や衝動性をサポートします。
※医師によっては処方できない場合もあります。
非中枢神経刺激薬。ノルアドレナリンの働きを高め、集中力や行動のコントロールに効果があります。
非中枢神経刺激薬。集中力の持続や衝動性の抑制が期待されます。
体内で代謝されてから効果を発揮する薬で、ドーパミンとノルアドレナリンの再取り込みを抑制し、分泌を促します。
本来はうつ病の薬ですが、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用があり、ADHDにも効果があるとされています。
自閉スペクトラム症(ASD)に処方される薬
ドーパミンとセロトニンの働きをブロックし、イライラや興奮状態の緩和に使われます。
ドーパミンの量を調整する作用があり、
不安や興奮を落ち着かせます。
イライラや興奮を和らげる目的で使われる漢方薬です。
睡眠障害に処方される薬
メラトニン受容体に作用し、入眠困難を改善します。
2020年に承認されたメラトニン製剤。ADHD・ASDのある6〜15歳のこどもに限定して使用されます。
薬物療法のメリットとリスク
薬には必ず副作用があります。
成長期に脳内の伝達物質へ影響を与える薬を長期に使うことに対しては、専門家の間でも慎重な意見があります。
処方時には、メリットばかりが強調されることもあります。
副作用や使い方のリスクも、あらかじめ知っておきたいところ。
困ったときは、かかりつけ医や薬剤師さんに相談してください。
たとえば…
などが挙げられます。
薬によって学校での集中力が上がり、学習効率が高まったという話もあります。
学校へ行くために薬を飲むのではなく、本人が必要な時に、一時的・補助的に使うという選択もあるのではないでしょうかとわたしは考えています。
親としてどう向き合うか
お薬の使用に際しては、医師の慎重な判断と保護者の協力が大切です。
そんな時に、薬という「手段」が選択肢に加わることもあるとわたしは考えています。
薬を否定しているわけでは、ありません💦
わたしの体験 〜小学校入学と投薬〜
わが家では、小学校入学後すぐに、かかりつけ医から薬の提案がありました。
当初はインチュニブとエビリファイを服用し、環境の調整を重ねながら、現在はインチュニブのみに落ち着いています。
投薬を決めた理由は2つ。
医師と何度も相談し、いったん薬を中断してその効果を実感することもありました。
薬をやめると薬が効いていたことに気づく
⚠️投薬の開始や中断は、必ずドクターと相談してくださいね
こどもへの伝え方と副作用の観察
わが家ではこんなふうに伝えました。
副作用は、血圧の低下などこども自身が気づきにくいものもあります。
「飲んだ後、どんな感じ?」と、親子で話す時間を持つことが大切です。
飲み忘れ・飲みにくさへの対策
特性によって、薬を定期的に飲むことが難しい場合もあります。
わが家では、こんな工夫をしました。
薬だけに頼らないサポートも大切
薬をきっかけに落ち着いたら、少しずつ「環境調整」や「支援」も取り入れていきましょ。
わたし自身は、「一生薬を飲み続けるのはちがう」と考えています。
薬を否定するわけではなく、上手に付き合いたい。
誰かほかの人に「合った薬」が、わが子にも合うとは限らない。
効果も、副作用も、飲んでみないとわからない。
お薬は…本当に繊細な問題です。
だからこそ――
悩んで、調べて、また迷う。
その繰り返しでもいいと思うんです。
大事なのは、「目の前のこどもをよく見ること」。
だとわたしは思います。
特性とは、一生つきあっていくもの――
そう、わたしは考えています。
悩み、調べ、迷って…
その先にある「今のわが子」をしっかり見つめてください。